幸せは当たり前じゃない。瀬尾まいこ「僕らのごはんは明日で待ってる」を読んだ感想

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
雑記
雑記
スポンサーリンク

瀬尾まいこさんの「僕らのごはんは明日で待ってる」という小説を読みました。
その感想です。

「僕らのごはんは明日で待ってる」あらすじ

兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。

けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。

幸せは当たり前じゃない

読んで1番感じたのは、幸せは当たり前じゃないということでした。

小春には両親がおらず、祖父母に育てられたので、結婚したらたくさん子供を産んで家族をつくるのが夢でした。

それなのに、亮太と結婚してこれから家族をつくっていこうという時に、子宮内に腫瘍が見つかり、できるだけ早く子宮ごと摘出する手術を受けた方がいいと言われてしまいます。

よりによって家族をつくるのが夢だった小春が病気になってしまいました。

どんなに清く正しく生きていても、病気はそんなの関係なくやってきます。

私は今、妊娠しています。

結婚して妊活の期間もそこそこに、すぐに子供ができました。

私も妊娠したことがわかった時は本当に嬉しかったけど、やっぱり小春のように昔から家族をつくるのが夢だった人や、長い不妊治療を経てやっと妊娠した人の方が嬉しいだろうなと感じます。(人と比べることではないですが)

私は結婚してすぐに自然に子供ができたので、そこに特別な思いはありません。

逆に他のことだったら、私が小春側の立場に立つこともたくさんあります。

他の人が当たり前にもっているものをうらやましいと思うことはたくさんあるし、それは努力次第で手に入るものだったり、絶対に手に入らないものだったりします。

私が必死の努力で手に入れてとても誇らしく感じているものを、他の人は生まれた時から当たり前にもっていたりするんですよね。

自分が必死に手に入れたものばかり誇らしく大切に思ってしまうけど、もともと持っているものの中にも素晴らしいものはたくさんあります。

私の健康な子宮もそのひとつです。

私のお腹に赤ちゃんがやってきて、お腹の中で育てた赤ちゃんに会うことができることは、決して当たり前の幸せじゃないんだなと感じました。

改めて今健康な自分のからだも、これから生まれてくる赤ちゃんも、当たり前だと思わずに大切にしたいと思うようになりました。

まとめ

私は現在妊娠中なのもあり、小説終盤の小春の話のことばかりが印象に残ってしまいました。

でも「僕らのごはんは明日で待ってる」は、亮太と小春が出会った学生時代の頃からお付き合いを経て結婚するまでのお話も書かれているので、恋愛小説としても楽しい小説です。

2人のお互いが大切に思っているのがわかってとてもほっこりします。

読むと前向きに頑張ろうと思える小説です。

ぜひ読んでみてください♪

▽映画化もされています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました