妊娠中に水腎症(腎臓に尿が溜まった状態)になり、腎盂腎炎を繰り返したのをきっかけに、妊娠9か月の時に尿管ステント留置術を受けました。
術前に不安でいろいろと調べてみましたが、尿管ステント留置術の体験談はあまり見つかりませんでした。
「すごく痛かった。もう二度とやりたくない」
という人もいれば、
「全然痛くなかった!」
という人もいて、本当に人それぞれ。
日帰りでできるとはいえ手術は手術。
術前はかなり不安でした。
この記事では、私が尿管ステント留置術を受ける前に気になったことや不安だったこと、それに対して実際はどうだったかなど、体験談をまとめました。
私と同じように不安な気持ちになっている方の参考になれば嬉しいです。
尿管ステント留置術とは?
尿管ステント留置術は、尿道の出口からステント(チューブのようなもの)を入れて、腎臓~膀胱を繋ぐように留置する手術です。
15分程度で終わるので入院不要で、外来で受けられる手術です。
持ち物も事前準備も特にありませんでした。
尿管ステント留置術は麻酔をするの?
私が手術を受けた病院では、男性のみ麻酔ありでした。
男性は女性よりも尿道が長いので、麻酔なしだととても痛いらしいです。
女性は麻酔なし。
最初聞いた時はすごく驚きました。
手術なのに麻酔しないの?男性は痛いっていうけど女性は痛くないの??
数少ない体験談では、女性でも「痛かった」という意見があったけど…?
他の病院を調べてみたところ、男女ともに麻酔を使って行う病院もあるみたいです。
麻酔ありでする病院もあるのに、麻酔なしで受けなければいけないことも、不安になる原因のひとつでした(*_*;)
尿管ステント留置術の流れは?
尿管ステント留置術 手術前
泌尿器科の処置室に入り、検査着のような服に着替えました。
この時点で下着もはずしておきます。
着替えたら、機械やモニターのついた手術台(?)の上に仰向けになります。
両脚は専用の台に固定され、産婦人科の内診台に座った時のような姿勢になります。
胸より下は見えないようにタオルを掛けられ、脚のあたりにも何かシートのようなものをかぶせられました。
看護師さんの準備が済んだら、先生が来るのを待ちます。
尿管ステント留置術 手術中
先生がやってきて手術スタート。
最初に膀胱鏡というカメラを入れられます。
「痛いですよー」とは言われましたが、これが本当に痛い!
ぐぐぐっととがったものを押し付けられるような痛み…
思わず顔を歪めました。。
ただ、痛いのはカメラが入る2~3秒。
入ってしまえば全然痛くないです。
でもビビっていたからか、ものすごく痛く感じました…。
カメラが入ると、膀胱内に水を入れられます。(理由は忘れました^^;)
術中ずっと膀胱内に水が入っているので、ずっとトイレに行きたい感じを我慢しなければならず、地味に辛かったです。
ここから先は、先生たちが何をしているのかよくわかりませんでした。
カメラで尿道内を見ながらチューブか何かを入れていき、レントゲンで尿管がどういう形をしているのか撮影。
そこからステントを留置するという流れだったと思います。
尿道から尿管の中にチューブか何かを入れていく時は、進めていく間に尿管の内側にぶつかるのか、チクチク、キリキリとした痛みがときどきありました。
痛み自体は最初のカメラを入れた時と比べれば、全然大したことないです。
でも普段痛みを感じない場所だからなのか、いつ痛みが来るかわからないのが怖かったのか、こぶしに力を入ってしまい変な汗をかいていました。
私の尿管には途中でくるんと曲がっている部分があり、ステントを入れるのに時間が掛かっていましたが、それでも全部合わせて15~20分ほどで終わりました。
尿管ステント留置術 手術後
術後、抗生剤の注射を打たれて終了でした。
おしりへの筋肉注射で、これがめちゃくちゃ痛くて「ヴッ…」と声が出てしまいました。
私は尿管ステント留置よりも筋肉注射の方が痛かったです(^^;)
尿管ステント留置術は痛い?
上にも書きましたが、最初に尿道から膀胱鏡というカメラを入れる時が痛いです。
その後に尿管にチューブを通す時にチクチクとした痛みを感じることがありますが、最初の痛みに比べれば全然大したことないです。
ただ、普段尿道から何かを入れられることがないので、どんな痛みが来るのかわからない恐怖と緊張で実際より痛く感じた気がします。
気持ち悪さや違和感もかなりありました。
でも術後のおしりへの筋肉注射が1番痛かったです。
筋肉注射に耐えられる人は、尿管ステント留置術にも耐えられると思います!
私は産後また水腎症になり、何度か尿管ステントの交換をしました。
手術の流れやどんな痛みがくるかわかっていたからか、最初のカメラを入れるところ以外は全然痛くなく、めちゃめちゃ平常心で受けられるようになりました(^O^)
経験したことのある痛みなので、心の準備ができたのかもしれませんね。
痛いのは一瞬なので、「これくらいの痛みが来るんだな」というのが分かれば意外と平気です。注射と同じ感覚です。
尿管ステント留置後の日常生活への影響は?
尿管ステント留置術を受けてすぐに水腎症による腰の痛みが治まりました。
腎臓の腫れも翌日にはだいぶ治まっていて、ものすごく楽になりました。
尿管ステントを留置すると、血尿、頻尿や残尿感などの膀胱炎のような症状、下腹部痛などの症状が出る場合があるといわれています。
でもこれもかなり個人差があるようでした。
私も手術翌日に少し血尿が出たのと、頻尿や残尿感、トイレでお腹に力を入れた時につーんとする痛みを感じることがありました。
しかしトイレの時に少し気になる程度で、耐えられないような痛みや違和感ではありませんでした。また、術後すぐの頃は違和感が気になりましたが、しばらく経つとほとんど感じなくなりました。
(頻尿は妊娠によるものもあったようで、産後は全くなくなりました)
私は最終的に7か月間、尿管にステントを留置していたんですが、留置して半年ほど経った時に再び違和感が強くなりました。
長期間留置していたことで、尿管にキズがついたり負担がかかったりしたのかもしれません。
尿管にステントを留置することで血尿や違和感はありましたが、日常生活に支障をきたすほどの症状は出ませんでした。
まとめ
- 尿管ステント留置術は日帰りで受けられる。持ち物や事前準備なし
- 尿管ステント留置術は男性のみ麻酔ありだった(※男女とも麻酔ありの病院もある)
- 膀胱鏡を尿道に入れる時は痛いが、その後はそこまで痛くはない
- 最後におしりに打たれる抗生剤の筋肉注射が1番痛い
- 流れや痛みの程度がわかった2回目以降は平常心で受けられた
- 尿管にステントを留置しても日常生活に支障をきたすほどの症状は出なかった
妊娠中に始まった水腎症の原因は、腎盂尿管移行部狭窄症が原因でした。
こちらの治療についても記事にしているので、よかったら覗いてみてください。
同じように不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)
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